目次
はじめに
このブログはBSフジで今年(2020年)4月から放送されている激芯ゴルフ〜93期生への道〜のレビュー記事Part3です。
#3の放送でメイン出演された五月女栞雛(そうとめ しひな)選手について書いています。
激芯ゴルフとは?
「激芯ゴルフ」は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト合格を目指す8名の女性ゴルファーを集めて、各々に密着するドキュメンタリータッチの番組です。
今年からJLPGAのQT制度が変更され、QTに出場できるのがプロテストに合格した正会員のみとなったため、その合否が今まで以上に彼女たちのゴルフ人生を左右することになりました。
そのため番組に登場する女性ゴルファーたちは真剣です。ガチです。TV番組にありがちな台本があるようには見受けられません。
(実際のところはどうかわかりませんが、少なくとも私にはリアルに感じられます。)
そんな彼女たちの姿に心を打たれた私は何かいたたまれなくなって、その思いを一人でも多くの方と共有したいなと、ただその一心で言葉を紡ぐことにしたのです。
五月女栞雛〜3度目のプロテストは本気の覚悟で〜
今までの彼女と、これからの彼女
五月女栞雛。1999年9月8日生まれの22歳。極度の人見知りで、どこへ行くにも家族と一緒という彼女。
その人見知りの程度は、ドライビングコーチの安楽拓也氏の来訪を受けても「ちょっと怖い」と言って、他の7人のメンバーが次々に指導を受ける中ただ一人だけ指導を受けずに終わるほど。
そんな一見プロには不向きそうな彼女が初めてゴルフクラブを握ったのは、なんと3歳の頃。祖父がゴルフ練習場を経営している関係でゴルフが好きだったのかどうかもわからず、物心がついた時にはもうゴルフを始めていたということです。
そんな、練習環境には恵まれていた彼女ですがそれ故に抱えた問題点を、母親である久美香さんは厳しく指摘しています。「1球の重みがわからない」と
ボール代がかからない故に、ただ漫然とボールを打っている様子が見受けられたようです。練習場経営者の祖父米作さんも似たような問題点を指摘しています。「失敗すると試合を捨てる」と。
米作さんは、彼女の気持ちの弱さを大変心配されていました。
そんな気持ちの弱い一人っ子の彼女。「東京に行くのが怖い」と話しますが、なんと地元の宇都宮駅にさえ一人で行ったことがないとのこと!試合もプライベートも必ず母か祖父が同行したそうです。
ただ一度だけ、プロテストを受けに兵庫県まで一人で車で出かけた時には、怖くて運転しながら泣いていたそうです。ここまで見てたらもうなんか放っておけなくなってきて、こっちまで心配になってきてしまいます(笑)
五月女栞雛選手に大きな変化が訪れたのは、昨年2度目のプロテストを受けた直後のこと。1回目のテストの際は「落ちてもまた次受ければいいか」という感じだったのが、「また落ちたら、本当にこのままゴルフをやってていいのだろうか?」と恐怖を感じるようになったそうです。
実際、彼女は昨年のプロテスト不合格後、2ヶ月間ゴルフから離れました。何か違うことをやろうか色々と悩んだそうです。それでも彼女はまた戻ってきたのです。「ゴルフの事が忘れられない」と言って。
もう一度、今度こそ本気でプロテストを受ける覚悟を決めた彼女は、筋力アップのためトレーニングや食事の量・回数にも気を遣うようになりました。体重や体脂肪量などの目標を設定して、定期的にノートをつけることも始めました。
臆病な自分から脱却して、「強くなる」ことを求めて。
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自己流のパッティングの矯正
パッティングの練習は自己流という五月女栞雛選手。どんな風に練習すればよいのか指導を受けたそうにはしていましたが、鈴木愛プロや成田美寿々プロを指導した経験のあるパッティングコーチの南秀樹氏の来訪に際しても、自分からは近づいて行けずにいました。
そんな彼女の極度の人見知りぶりを知ってか彼女の元に自分からやってきてくれた南コーチは、まずは体を使ったストロークの仕方から指導を始めていき、徐々にアドレスを直していきます。彼女に意識させたのは、①アドレスの時は左内腿に力を入れる②高い目線から構えに入るの2点です。
おはようございます。先日放送の激芯ゴルフ#3での南秀樹コーチのパッティング指導が役立ちそうだったのでシェアします。①アドレスの時は左内腿に力を入れる②高い目線から構えに入る。本日もよろしくお願いします😊https://t.co/3gQnfDL2dC #激芯ゴルフ #パッティング #南秀樹 #東京五輪 #あと463日 pic.twitter.com/93ITvCbGdS
— TAKA@ヴァーチャルゴルファー (@newgolforder) April 15, 2020
また更に指導を続けていくうちに、南コーチは彼女の利き目が左である事に気づきます。「それじゃ距離感合わんわ。フックライン苦手やろ?」と言って、ボールをセットする位置を左にずらすよう指導します。
先日放送の激芯ゴルフ#3での南秀樹コーチのパッティング指導メモの続きです。③利き目が左の人はボールを置く位置を左にずらす。この指導を受けてパッティングがあっという間に改善した五月女選手が漏らした感想は?https://t.co/3gQnfDL2dC #激芯ゴルフ #パッティング #南秀樹 #五月女栞雛 pic.twitter.com/DmK8SVTHKq
— TAKA@ヴァーチャルゴルファー (@newgolforder) April 17, 2020
自分も利き目が左だという南コーチの指導には説得力がありました。フォローが出やすくなり、フックラインで引っ掛けにくくなるというコーチの言葉に真摯に耳を傾けた彼女は、コーチが去ってからも指導を反芻するように練習を重ねます。
すると間もなく、打ち出されたボールが次々とカップに吸い込まれていくようになりました。感想を聞かれて「良い感じです。こんなにすぐ変わるもんなんですね」と笑顔が溢れた彼女。何か一つ大きなものを手にしたかのような印象を受けました。
(2021.5.21追記)
五月女栞雛選手の2020年度プロテストの結果
コロナ騒動の煽りを受けて、1年弱延期された2020年度のプロテスト。満を持して臨んだ五月女栞雛選手は、見事2次予選を通過して最終プロテストに進むこととなりました!
(2021.7.2追記)
そしていよいよ訪れた6月の最終プロテスト。意を決して勝負に挑んだ五月女栞雛選手でしたが、残念ながら合格まで12打及びませんでした。。
ただ、本人は全くめげてはいません。気持ちは早くも秋に控えた次回(2021年度)のプロテストに切り替わっているようです。
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10月から始まる2021年度のプロテスト2次予選に向けて、引き続き頑張ってほしいです!
(2022.1.13追記)
五月女栞雛選手の2021年度プロテスト結果
2021年度のプロテスト。この年2度目のチャンスを生かすべく試合に臨んだ五月女栞雛選手でしたが、残念ながら10打及ばず2次予選で姿を消すこととなってしまいました。。
五月女栞雛選手の2次予選結果はこちら!
それでも五月女栞雛選手はまだプロテスト合格を諦めてはいません。次回のプロテストに照準を合わせて練習を積む日々を過ごしているようです、次こそは是非プロテスト通過してほしいですね!
おわりに
3度のプロテスト不合格を受けて、人間的にも大きく成長した五月女栞雛選手。覚悟を決めて挑戦することを選んだ彼女の凛とした姿には惹かれるものがありました。
臆病で人見知りという性格はプロゴルファーには不向きかもしれません。ましてや黄金とプラチナに挟まれたレベルの高い世代で戦わなければならない以上、彼女の前に立ちふさがる壁は過去のどの世代よりも高いかもしれません。
それでも敢えてその高い壁に挑んでいく彼女の心意気に、静かなエールを贈りつつ筆を置きたいと思います。『勝っておごるな、負けて腐るな』
最後までお読みいただきありがとうございました!
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